「老眼」になってみてわかったこと

自分が40歳を過ぎて「老眼」になってからわかったことがある。それは普段の生活の中で自分があまり遠くを見ることがないということだ。 私たちが「視力」と言う時は5メートル先の場所を見る「遠方視力」のことを指している場合が多い。健康診断の検査項目に…

自分を褒めてあげる

忘れられない言葉がある。 予備校時代、大学入試を間近に控えた最後の講義で英語の講師だった富田一彦先生が私たち生徒に向かって言われた言葉だ。 今から私は受験が終わった時の話をします。いいですか、受験が終わった時にがんばった自分をとにかく思いっ…

胃袋をつかまれる

これは完全に自慢だが、私の奥さんは料理が上手である。 一品一品をレシピを見ながら作るタイプではなくて、冷蔵庫の中にあるものだけで作るタイプの料理上手である。 毎日、仕事から帰ってくると最低3品、多い時は5品ぐらいをちゃっちゃと作って私たちに食…

料理はプラモデルと同じ?

友人と話をしていた時のことだ。「料理が苦手だ」と私が言うと「そんなことを言う人の気持ちがわからない」と彼は言った。 その理由を訊くと料理はプラモデルと一緒で材料(部品)をレシピ(説明書)通りに作れば誰でもそこそこの物は作ることができるという…

人の好きなものにケチをつけないでください

私はこむらさきのラーメンが大好きである。 父親が好きだったので家族で天文館へ買い物に行った時や映画を観に行った時にはたいていこむらさきでラーメンを食べてからお家に帰っていた。私にとってこむらさきのラーメンは思い出の味でもある。 父親が亡くな…

なぜ前屈みになるのか?

胃部X線検査で検査中に撮影台の上で「前屈みになってください」と言われた経験がある方はいらっしゃるだろうか? 実は私も検査中に受診者に対して「自分のおへそを見るような感じで前屈みになってください」とよく声を掛けることがある。 ではなぜ、検査中に…

ヴィルヘルム・コンラッド・レントゲン

あまり知られていないことだが、人体に放射線を照射することは医師と歯科医師と診療放射線技師だけに認められた業務である。 私が学んだ診療放射線技師の専門学校では、当時学科長だった先生の最初の授業でこれから診療放射線技師を志す者が絶対に覚えておか…

クイノーさんのおかげです

www.kango-roo.com 腹部超音波で肝臓の検査をする際、私たちはクイノーの肝区域分類を用いて検査をする。 クイノーの肝区域分類とは肝臓を門脈の走行にしたがってS1からS8までの8つの区域に分類したものである。大きく分けるとS1からS4までは肝の左葉、S5か…

めだかの兄弟

先日、我が家にめだかがやってきた。 奧さんが友だちの家に遊びに行ったところ、めだかを飼っていたらしい。で、そのめだかを見ていたらどうしても飼ってみたくなったとのことでどこからかもらってきた。 実は我が家でめだかを飼うのはこれが初めてではない…

「ゲップ」を我慢してください

胃部X線検査、通称「バリウム検査」では検査中にゲップをすることは厳禁である。 「検査中はゲップを我慢して下さいね」と検査前に受診者に伝えると「ええっ、そうなんですか」と驚かれる方は意外と多い。検査する私たちの側からすれば当たり前のことが、検…

脂肪が溜まっています

男性では3人に1人、女性では5人に1人、そしてその予備軍は2人に1人と言われている「脂肪肝」。 日々の検査に従事しているとその言葉通りの、いやそれ以上の「脂肪肝」のあまりの多さに驚かされることがある。 もちろん、該当する人がほとんどいない所もある…

大丈夫ですよ

「この前病院でレントゲンを受けたばかりなのですが、今日も受けても大丈夫なのでしょうか?」 健診で胸部X線の検査をしていると本当によく受診者からこのような質問される。 「大丈夫ですよ」 私はこの手の質問にはたいていこのように一言で答える。 おそら…

「ありがとう」と言われる仕事

私が従事している診療放射線技師の仕事というのは「ありがとう」と言われることが多い仕事である。「ありがとう」「ありがとうございました」と検査が終わった後、受診者から声を掛けられることが多い。 こちらは指示された業務を指示通りに行っているだけな…

目が見えん!

自分は「老眼鏡」などというものとは生涯無縁の生活を送るのだと思っていた。目を細めたり、遠ざけたりしながら書類やスマホを見ている人を心の中で小馬鹿にしていた。「ハズキルーペ」は別次元の人たちの道具なのだと信じていた。 ……はずだった。 ふと気が…

ランジャタイです

www.youtube.com これぐらいぶっ飛んでいる方がちょうどいい。 斜め上どころじゃない。そのはるか上を突き進んでいるような気がする。 中川家ラジオショーでの中川家との掛け合いも、爆笑問題カーボーイでの爆笑問題との掛け合いも最高に面白かった。 この動…

やるか、やらないか

これは自慢だが私はフルマラソンを3回完走したことがある。 私がフルマラソンに挑戦したのは30代の半ばに差し掛かろうとしている時期だった。当時は仕事を辞めて技師になるための専門学校に通っていたのだが、そこの先生から「一緒に菜の花マラソンを走って…

最後の晩餐

「最後の晩餐だ、と言われたら何を食べたいですか?」 公民館での健診を終えて会社までの帰り道の車の中、同乗していた検査介助のAさんからこんな質問をされた。 「う〜ん、何ですかねえ。自分は鳥刺しが好きなので鳥刺しですかね」 そう私が答えると同じく…

熱狂したい

「阪神を愛することは正義を愛するということ。国民の義務なんです」ニュースを見ていたら先日亡くなられた上岡龍太郎さんがこんな言葉をおっしゃっている映像が流れていた。関西人ということもありきっと熱狂的な阪神ファンだったのだろう。 私の友人にも熱…

戦争のニュースなんか見たくないのだ

2022年2月24日のロシアのウクライナ侵攻以来、新聞を読んだり、ニュースを見たりするのがすっかり嫌になってしまった。 ロシアの容赦のない攻撃を受けているウクライナの様子を読んだり見たりするのが怖かったからである。 ロシアが勝手な理由をでっち上げて…

がっかりしたくないのです

私は外でコーヒーを飲んだり、ご飯を食べに行く時には基本的に同じ店にしか行かない。 コーヒーを飲みたくなったらこのお店、ラーメンを食べたくなったらこのお店、カレーを食べたくなったらこのお店といった感じで行ったことがある決まったお店にしか行かな…

ぼたもち食べたい

小さい頃は父親やばあちゃんが「おいしい、おいしい」と言いながら食べているを見ながら「どうしてあんなものがおいしいのだろう」と不思議に思っていた。 まるで柔らかいご飯と甘いあんこを一緒に食べているような食感が苦手で父親やばあちゃんから頼まれて…

「死ぬ」ことを知る

いきなりだが私は心臓が止まったことがある。 今から3年前のことである。自宅で急に具合が悪くなり、救急車で自宅近くの病院に搬送されたのだが、そこでは処置ができず、そこから大学病院に搬送された。 心肺停止状態で意識不明の重体となったものの、経皮的…

好きになった人

職場の人が辞めることになった。しかも辞めるというのを昨日聞いたばかりだというのに出社するのは来週の金曜日までだという。理由は家庭の事情とのこと。私自身もこれまでの人生で4回の退職を経験した。そして、職場を去る人たちをたくさん見送って来た。自…

一番嬉しいのは……

私は一応放射線技師のはしくれなので毎日仕事で何らかの検査に従事している。胸部X線、胃部X線、腹部超音波など、健診施設なので臨床施設と比較するとモダリティの数は極端に少ないが、技師1人あたりの検査数は割と多い方だと思う。そして日々検査をしている…

心に刺さった炭治郎の言葉

「鬼滅の刃」の作者である吾峠呼世晴はきっと心が惚れ惚れするくらいに綺麗な人なのだろう。もしそうでなければ良い歳をしたおじさんである私の心に刺さるようなセリフを思い付くはずがない。人は自分の中に無いものを出すことはできない。心根が綺麗だから…

そんな時ぐらい少しはガマンできんのかね?

私がよく行くコープの駐車場の隣は道路を挟んで野球場で日曜日の午後に行くとたいてい小学生ぐらいの子供たちが野球の試合をしている。駐車場に車を停めて外に出ると耳に飛び込んでくるのは野球少年たちの声だ。だが、その声に紛れて野球場に似つかわしくな…

久しぶりに大黒摩季が聴きたくなった

まだ5月末だというのに昼間は汗ばむような暑さで、梅雨もまだ来ないというのに私の住んでいる地域には台風2号が近づきつつある。 お昼ご飯を食べに入ったお店で注文した油そばを待っていると店内でかかっていたラジオから大黒摩季の「夏がくる」が聴こえてき…

プライバシーポリシー

こんにちは管理人のTeruteru-Ojisan (id:teruteruteru27)です。 下記、「プライバシーポリシー」に関して記載いたしましたので、ご一読願います。

お問い合わせ

読み込んでいます…