料理はプラモデルと同じ?


友人と話をしていた時のことだ。「料理が苦手だ」と私が言うと「そんなことを言う人の気持ちがわからない」と彼は言った。


その理由を訊くと料理はプラモデルと一緒で材料(部品)をレシピ(説明書)通りに作れば誰でもそこそこの物は作ることができるというのだ。だから、私のように「料理が苦手だ」と言う人の気持ちがわからない。彼はそのように説明した。


確かに彼の言い分には一理ある。ある料理、例えば卵焼きを作るとしたら、スーパーで卵を買って来てレシピ通りの手順で作れば合格点の卵焼きを作ることができるだろう。


しかし、私が考える「料理が得意な人」というのは冷蔵庫の中にある材料だけで炒め物だったり、煮物だったり、汁物だったりを手際良く作ることができる人のことなのである。


その場にある食材だけで一食分の食事をちゃちゃっと作ってしまう、私はそういう人が本当の意味で料理が上手(得意)な人なのだと思う。